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活動報告

12月25日 【受講生企画 ワークショップ】みんながアーティスト!クリスマスアートフェスタ

2021年01月11日活動報告

12月25日金曜日。
いよいよ、7月から話し合いを重ねていた受講生による企画の実施日を迎えました。本年度の企画は「みんながアーティスト!クリスマスアートフェスタ」。年齢や性別、国籍、障がいの有無に関わらず、多様な人が集まる場をつくり、共にアートを楽しむことで交流する企画です。
 
  
     

話し合いが始まった当初から188体育平台感染症の拡大状況がどのようになっているのか、先が見えない中で企画を決めて準備を行わなければいけないという、今年ならではの問題を抱えて進めてきましたが、スタッフや関係者も揃って当日を迎え、感染拡大防止策を万全にして実施することができました。
 

 開始は午後14時でしたが、朝から集まり体調確認をして会場準備を始めた受講生たち。ゲストアーティストやボランティアスタッフの到着前に、このイベントにとって重要な役割を果たす楽器や画材の搬入を協力施設のみなさんとともに行いました。
 


今回のみんながアーティストとして共にアートを楽しむという企画の中で、受講生たちは参加者がそれぞれに合った方法で参加ができるように、絵を描いたり色紙を貼ったりすることで参加できる創作アートと、インドネシアの民族音楽ガムランの楽器を使った演奏と、二つの中から選んでもらうことにしました。ガムラン演奏に使用する楽器は、協力いただいている「社会福祉法人 明日へ向かって」よりお借りしました。なかなか目にすることができない美しい装飾の貴重な楽器をお借りすることに感謝しながら、大切に運びました。
 




大小様々な十数点の楽器が運び込まれると、会場となった福岡女子大学のセミナー室が一気に異空間に。また、創作アートのコーナーのための準備も開始。シートを広げて養生すると鮮やかな絵の具や色紙が映える大きな黒い画用紙を準備しました。







お昼を過ぎると、ゲストアーティストとしてお招きした、日頃からアート活動をおこなている 社会福祉法人「明日へ向かって」の書道パフォーマンスチーム「SHU-HA-RI」のみなさん、ガムランチームの「GoOn」のみまさん、そしてサンタクロースの格好でお手伝いしてくれるボランティアスタッフが到着。それぞれの担当コーナーでの確認作業が始まりました。





受講生たちもクリスマスムードを盛り上げながら、何かあれば声を掛ける目印になるようにトナカイやサンタクロースのコスチュームを身につけ会場や受付、進行内容を確認。いよいよ参加者を迎えるときがきました。
 


188体育平台感染拡大防止対策のため参加定員を少なく設定し、また、平日の開催で学校終了後に参加する学生もいたために、初めは少ない人数でのスタートとなりましたが、一般の参加者やお誘いした放課後等デイサービスの子どもたちと関係者のみなさんが 次第に集まり始めました。


 進行役の受講生の挨拶、スタッフや講師紹介からいよいよクリスマスアートフェスタがスタート。各グループに分かれると、この時間を共に過ごす人たちで自己紹介をし合いました。自己紹介の方法は名前といっしょに好きな色を3つ言うこと。 誰でも答えられる好きな色。それが3つだったら、そこから話が膨らんだり、共通点が見つかったりするのではないか と受講生が話し合って決めました 狙い通り、出会ったばかりの人たちが楽しく話している姿が見られました。  



演奏のコーナーではこの日に使う楽器の紹介、ガムラン音楽の特徴の説明が始まりました。ガムラン 音楽は5音階から成り立っていて、その楽器は独特の癒しの音を響かせます。ガムランに用いる5つの音はぶつかり合わず、重なると心地よく響きます。短いフレーズを繰り返すだけでも素敵な曲になり、 即興で気の向くままに音を鳴らしても癒しのハーモニーを生み出すのです。今日の音楽は、このとき、この顔ぶれならではのもの。誰にでもわかりやすいようにと考えられた数字と色で音を示した楽譜を使って、早速みんなの音楽を奏でました。 





せっかくなのでこの日は作曲にもチャレンジ。「明日へ向かって」のみなさんに 教えてもらいながら、今日初めてガムラン音楽の楽器に挑戦した人も、オリジナルの曲を作り、発表も しました。一人ひとりが創り出すものの違いやそれぞれの良さを楽しむとてもいい時間になりました。


創作のコーナーでは、参加者みんなで大きなツリーにカラフルな絵の具で飾りを描きました。星を描く人、花を描く人、生き物を描く人、渦巻き模様を並べる人、 雪を降らせる人。となりで描く人の存在を感じながら、自分のモチーフを見つけて楽しそうに描いてい る様子でした。みんな思い思いに好きなように描いていましたが、引いて見ると調和してとても素敵な 一枚の絵に。こちらもガムラン音楽と同じで、この日、この顔ぶれが集まったからこその素敵な作品が 生まれました。






それぞれのコーナーで生まれた作品を見せ合う発表の時間。演奏チームが、一人ひとりが選んだ音を つなげて作った曲を演奏する中、サンタクロースが創作チームの作品を掲げました。



アーティストとなったみんなでつくった音楽が響き、個性豊かな模様が重なるツリーが飾られる特別なクリスマス。なんとも温かいひとときでした。 参加者からは「珍しい楽器を演奏できて楽しかった 初めて会った人たちだったけどみなさん優しかった また機会があったら参加したい」という声が聞かれました。


「多様な人たちが共にアートを楽しみ、お互いを知る場をつくる」という受講生の目的は果たされたのではないでしょうか。 次回の講座は2月の報告会です。これまでのこととこの日のことを振り返り、ここからは発表の準備が始まります。
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