12月21日 【受講生企画 ワークショップ】 福岡女子大ツアーと演劇コミュニケーションワークショップ1
2020年01月23日活動報告
受講生企画のワークショップ第二弾は、受講生のさつき会グループの企画による『演劇コミュニケーションワークショップ1』です。今回は、社会福祉法人さつき会が運営する就労準備型 放課後等デイサービス「げんきっこくらぶ じゃんぷ」から子どもたち7名を招き、コミュニケーションについて演劇的な手法を取り入れながら学びます。受講生や子どもたちのほかに、学生サポーターや特別講師も参加。総勢30名近くの大人数で始まりました。
それぞれが簡単な自己紹介を済ませた後、まずは会場となる大学のキャンパスツアーです。受講生が手作りの旗を持ってツアーコンダクターとなり、学内を誘導します。
188体育平台では、展示されている福岡在住の彫刻家?片山博詞さんの彫刻作品を鑑賞しました。まだまだ緊張している様子の子どもたちも興味深々。最初は自分よりも大きなサイズの彫刻に触ることを怖がっていた子も、学生サポーターと一緒に手の平サイズの作品を見つけて楽しく鑑賞していました。
188体育平台での作品鑑賞後は、吹き抜けの空間が広がる多目的演習スペースに移動です。学生からキャンパスライフや勉強について話を聞いた後、円状に並べられた机に座ってみんなで昼食を楽しみました。何気ない会話から学生と子どもたちの距離はぐっと縮まり、いつの間にか互いに緊張も無くなった様子です。
昼食を済ませたら会場を移動して、いよいよ演劇コミュニケーションワークショップです。ここからは特別講師の俳優?中嶋さとさん、サブ講師の俳優?ともなが舞さん、趙イチエイさんがファシリテーターとなってワークを進めていきます。はじめは、3回勝ち抜けた人からその場に座っていく「じゃんけんゲーム」です。ファシリテーターによるデモストレーションを見た後、みんなで実践します。ゲームの最後に残った一人の子に対して中嶋さんは「このゲームではあなたが優勝。じゃんけんに勝てなかった人ではなくて、誰よりもコミュニケーションを取れた人だよ!」と声をかけていました。
その後も、好きな果物や好きな色、好きなスポーツが一緒の人を探して集まる「仲間探しゲーム」や、学生サポーターと子どもたちがペアになって講師の合図(「しゃがむ」「歩く」「止まる」など)で動きを揃える「グータッチゲーム」などのミニゲームで盛り上がります。なかでも講師の出したお題を体を使って表現する「変身ゲーム」ではみんなが白熱の演技を見せてくれました。2人組では「鉛筆と消しゴム」や「犬と猫」、「スプーンとフォーク」、「机と椅子」などに挑戦し、4人組では「車」や「飛行機」、「カレーライス」になりきります。どんどん難易度の上がっていくお題に、学生サポーターも子どもたちも夢中です。
10分の休憩を挟み3つのグループに分かれたら、今度はジェスチャーで各グループに出されたお題の一場面を再現します。まずは講師と受講生がデモストレーション。お題は「相撲」です。力士、行事、撒かれる塩にまでなりきり、土俵入りから取組までの場面を再現しました。中嶋さんはこのワークのヒントとして「テーマそのものをすぐに表現するのではなく、わかりやすい場面の少し前からやってみると見る方も楽しめます」と話しました。お題は「誕生日」と「お正月」と「クリスマス」。5分間話し合って、1グループずつ発表します。
「誕生日」のグループは、サプライズでお祝いする場面を再現。ケーキにろうそくが刺さっている様子を指で細かく再現していました。「お正月」のグループでは、家族でお雑煮を食べているシーンや羽子板で遊んでいるシーン、神社でのお詣りや餅つきの場面を演じます。再現場面の多さと再現率の高さにすぐに「お正月だ!」と声が上がっていました。「クリスマス」のグループは、クリスマスツリーを飾り付け、チキンを豪快に食べて、寝ている子どもにサンタクロースがプレゼントを持ってくるストーリーのある演技を披露。笑顔と拍手に包まれてワークショップが終了しました。
子どもたちの見送りを終えた後は、社会福祉法人さつき会理事長の上田大地さんから障害のある子どもたちの特徴や関わり方についてレクチャーを受けました。上田さんは「障がいを持っていても『人と人』との関わりであることは変わりません。障害のせいでうまくいかない事があっても「できない」ではなく、「まだ身についてない」と思って私たちは接しています。特に知的障害の子たちは記憶が断片的な為、怒るのではなくその都度根気強く伝えることを大切にしています」と話します。上田さんは続けて、今回のワークショップを振り返り「正直、子どもたちに演技は難しいかもしれないと感じていました。しかし、最後はすごく楽しそうで今まで見たことの無い表情が見られた。子どもたちの長所を引き出してくれたワークに感動しました」と語られました。
その後は、3つのグループに分かれて今日のワークショップ全体を振り返ります。「学生と子どもの距離感が近いワークだった」「恥ずかしそうにしていた子も最後は心を開いてくれた」と良かった点が目立つ一方で、「彫刻を怖がる子どもがいたことを予想できなかった」「子どもたちがどんな障がいを持っているのか事前説明が無く、不安があった」など改善点も挙がりました。
今回のワークショップは1月18日に、参加メンバーと場所を替え『演劇コミュニケーションワークショップ2』として開催される予定です。次のステップへ向け、最後は受講生だけでじっくりと企画を振り返りました。
それぞれが簡単な自己紹介を済ませた後、まずは会場となる大学のキャンパスツアーです。受講生が手作りの旗を持ってツアーコンダクターとなり、学内を誘導します。
188体育平台では、展示されている福岡在住の彫刻家?片山博詞さんの彫刻作品を鑑賞しました。まだまだ緊張している様子の子どもたちも興味深々。最初は自分よりも大きなサイズの彫刻に触ることを怖がっていた子も、学生サポーターと一緒に手の平サイズの作品を見つけて楽しく鑑賞していました。
188体育平台での作品鑑賞後は、吹き抜けの空間が広がる多目的演習スペースに移動です。学生からキャンパスライフや勉強について話を聞いた後、円状に並べられた机に座ってみんなで昼食を楽しみました。何気ない会話から学生と子どもたちの距離はぐっと縮まり、いつの間にか互いに緊張も無くなった様子です。
昼食を済ませたら会場を移動して、いよいよ演劇コミュニケーションワークショップです。ここからは特別講師の俳優?中嶋さとさん、サブ講師の俳優?ともなが舞さん、趙イチエイさんがファシリテーターとなってワークを進めていきます。はじめは、3回勝ち抜けた人からその場に座っていく「じゃんけんゲーム」です。ファシリテーターによるデモストレーションを見た後、みんなで実践します。ゲームの最後に残った一人の子に対して中嶋さんは「このゲームではあなたが優勝。じゃんけんに勝てなかった人ではなくて、誰よりもコミュニケーションを取れた人だよ!」と声をかけていました。
その後も、好きな果物や好きな色、好きなスポーツが一緒の人を探して集まる「仲間探しゲーム」や、学生サポーターと子どもたちがペアになって講師の合図(「しゃがむ」「歩く」「止まる」など)で動きを揃える「グータッチゲーム」などのミニゲームで盛り上がります。なかでも講師の出したお題を体を使って表現する「変身ゲーム」ではみんなが白熱の演技を見せてくれました。2人組では「鉛筆と消しゴム」や「犬と猫」、「スプーンとフォーク」、「机と椅子」などに挑戦し、4人組では「車」や「飛行機」、「カレーライス」になりきります。どんどん難易度の上がっていくお題に、学生サポーターも子どもたちも夢中です。
10分の休憩を挟み3つのグループに分かれたら、今度はジェスチャーで各グループに出されたお題の一場面を再現します。まずは講師と受講生がデモストレーション。お題は「相撲」です。力士、行事、撒かれる塩にまでなりきり、土俵入りから取組までの場面を再現しました。中嶋さんはこのワークのヒントとして「テーマそのものをすぐに表現するのではなく、わかりやすい場面の少し前からやってみると見る方も楽しめます」と話しました。お題は「誕生日」と「お正月」と「クリスマス」。5分間話し合って、1グループずつ発表します。
「誕生日」のグループは、サプライズでお祝いする場面を再現。ケーキにろうそくが刺さっている様子を指で細かく再現していました。「お正月」のグループでは、家族でお雑煮を食べているシーンや羽子板で遊んでいるシーン、神社でのお詣りや餅つきの場面を演じます。再現場面の多さと再現率の高さにすぐに「お正月だ!」と声が上がっていました。「クリスマス」のグループは、クリスマスツリーを飾り付け、チキンを豪快に食べて、寝ている子どもにサンタクロースがプレゼントを持ってくるストーリーのある演技を披露。笑顔と拍手に包まれてワークショップが終了しました。
子どもたちの見送りを終えた後は、社会福祉法人さつき会理事長の上田大地さんから障害のある子どもたちの特徴や関わり方についてレクチャーを受けました。上田さんは「障がいを持っていても『人と人』との関わりであることは変わりません。障害のせいでうまくいかない事があっても「できない」ではなく、「まだ身についてない」と思って私たちは接しています。特に知的障害の子たちは記憶が断片的な為、怒るのではなくその都度根気強く伝えることを大切にしています」と話します。上田さんは続けて、今回のワークショップを振り返り「正直、子どもたちに演技は難しいかもしれないと感じていました。しかし、最後はすごく楽しそうで今まで見たことの無い表情が見られた。子どもたちの長所を引き出してくれたワークに感動しました」と語られました。
その後は、3つのグループに分かれて今日のワークショップ全体を振り返ります。「学生と子どもの距離感が近いワークだった」「恥ずかしそうにしていた子も最後は心を開いてくれた」と良かった点が目立つ一方で、「彫刻を怖がる子どもがいたことを予想できなかった」「子どもたちがどんな障がいを持っているのか事前説明が無く、不安があった」など改善点も挙がりました。
今回のワークショップは1月18日に、参加メンバーと場所を替え『演劇コミュニケーションワークショップ2』として開催される予定です。次のステップへ向け、最後は受講生だけでじっくりと企画を振り返りました。